トイレにいた女の子の幽霊?物の怪?

加藤さん(仮名)という男性が体験した話。

加藤さんが小学校6年生のころ、学校に忘れ物をしたことに気がついた。

もう時刻は6時過ぎだ。

辺りは暗くなっている。

でも、忘れたものはどうしても今必要なものだった。

怖かったが、学校にとりに行く加藤さん。

守衛さんに一言声をかけ、自分の教室まで忘れ物を取りにいった。

無事、忘れ物はあったのだが、ここに来て急に腹痛に襲われてしまった。

異常な腹痛。

こんな経験は過去にない。

薄暗い校内。

こんなときにトイレなんて行きたくなかったけれど、そうも言っていられない。

もう、すぐにでもトイレに駆け込まないと漏らしてしまいそうなレベルだったのだ。

お腹を押さえ、何とかトイレに駆け込んで一息ついた。

やっと腹痛も治まってきた・・・と思ったそのとき、どこからともなく小さな女の子の声が聞こえてきた。

「あーそーぼー」

どこかで、女の子が誰かに遊ぼうと言っているようだった。

少しおかしいような気がした。

今時刻は、6時をとっくに過ぎている。

こんな時間から、小さな女の子が誰かを遊びに誘うだろうか・・・・

気にしても仕方がないことかもしれない。

とにかく、もうトイレを出ようと思った。

トイレットペーパーをカランカランと巻いていると、また聞こえてきた。

「あーそーぼー」

今度は、先ほどよりも大きく聞こえた。

すると、また聞こえてきた。

「あーそーぼー」

さらに、近くから聞こえる気がする。

加藤さんの背筋には、嫌な汗がツーっと流れた。

また聞こえてきた。

「あーそーぼー」

自分の真上から聞こえた気がして、加藤さんは恐る恐る上を向いてみた。

すると、小さな女の子がトイレの個室の天井にしがみつき、こちらをニヤニヤしてみていた。

女の子は、そのまま加藤さんのところにドサッと落ちてきたかと思うと、加藤さんの顔のまん前まで顔を近づけてきて言った。

「あーそーぼー」

その瞬間、加藤さんは意識を失ってしまい、気がつくと守衛さんが体をゆすっていた。

「大丈夫かー?」

加藤さんが、トイレで見たという不気味な女の子は、なんのだったのだろうか。

幽霊だろうか。

それとも、物の怪の類だったのであろうか。

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