安アパートで起きた不気味なこと

Aさんという男性が、体験したこと。

当時住んでいた安アパートは、深夜になるとよく足音がした。

トットットットットットット・・・・

子供が走り回るような足音だ。

だが、そこは集合住宅。

足音がしたとしても、隣の住人か、もしくは上の階の住人だと思っていた。

子供の足音だけで、騒ぎ声などがしないことには気が付いていたものの、それほど気には留めていなかった。

また、おかしな点は他にもあった。

雨の日になると、濡れたビニール傘が2本、Aさんの部屋の前に置いてあるのだ。

水滴をはじかなくなった使い古されたような傘が、部屋の前に2本ある。

必ずあるのだ。

誰が何のために、そこに傘を置いているのかは不明。

仮に隣の部屋にお客さんが来ているのだとしたら、なぜAさんの部屋の前に傘を置く必要があるのだろうか。

雨が止むと、いつの間にか傘もなくなっているのも不思議だった。

ただ、これらのことは多少不気味には感じていたものの、それほど気にしないでいた。

しかし。

あることがきっかけで、Aさんは自分が住んでいる部屋は本気でヤバイんじゃないかと思い始める。

ある日の夜。

Aさんが帰宅し部屋の明かりをつけると、部屋の床に人の足跡がついていたのだ。

水の足跡だった。

床を、濡れた素足で歩いたような跡。

こんな足跡に心当たりはなかった。

床を濡らした覚えもない。

Aさんが部屋を出たのは朝8時前。

帰宅したのは19時過ぎ。

もしも、それがAさん自身の足跡だったとしても、10時間以上水が渇かないのは明らかにおかしい。

なにより、その足跡は子供のサイズで、Aさんの足よりもかなり小さかった。

足跡を見つけてから、Aさんはその部屋を出ることを決めた。

なんとなく、そこにいたら良くないことが起こるような気がしてしまったのだ。

結局、それが人間のものだったのか幽霊のものだったのかは分からないそうだが、当時は不気味に感じていたと話してくれた。

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