死んだはずの元カレの怨霊がこの世を彷徨っている

合コンで知り合った女の子。

その子は、可愛いのに6年以上も彼氏がいないそうだ。

仮にA子ちゃんとしよう。

俺は、出会った日から気になっていたから、A子ちゃんに猛アプローチをかけた。

そして、デートすることになったんだけど、災難が続いた。

まず、一緒に乗った電車で人身事故が起き、しばらく停車する。

俺の持っていたバッグは置き引きにあい、警察に行くことになった。

デートが終わり、最寄り駅に戻ってみると、酔っぱらいの喧嘩に巻き込まれなぜか俺が殴られ蹴られた。

その日は踏んだり蹴ったりの一日だった。

後日。

なぜか、A子ちゃんに謝られた。

なぜ謝られるのか訳が分からない。

なんでも、「この前のデートの災難は全部私のせいだから・・・」というのだ。

俺としては意味不明である。

超能力者じゃあるまいし「電車の人身事故」「置き引き」「酔っぱらいの喧嘩」をコントロールできるわけがない。

こちらがそう主張すると、A子ちゃんは暗い顔で話し始めた。

彼女は、高校時代に大好きだった彼氏がいたというのだ。

その彼とは、将来を約束し合い、彼が就職したら結婚しようと話していたらしい。

でも、高校の卒業間際、彼はバイク事故を起こしてしまい、あの世に旅立ってしまったというのだ。

A子ちゃんは、彼の死を悲しみ苦しんだという。

でも、彼が亡くなってから3年経った頃、他の男性とデートをしたらしい。

すると、そのデート相手の男性は、待ち合わせ場所に来るときに車にはねられて全治2か月の傷を負ってしまったのだという。

その人だけでなく、A子ちゃんが男性とデートをすると相手男性には必ず不運なことが起きるというのだ。

他の人は、デート当日に駅の階段から転げ落ちて、大怪我をしてしまった男性もいたそうだ。

俺の、災難は軽い方だというのだ。

そんなオカルトじみた話、にわかには信じられない・・・・

だけど、そのとき思い出したんだ。

以前、霊能者を名乗る人と話した時があり、こんなことを言われた。

「あなたの守護霊は、非常に強い。もし、悪霊が近づいても、そうそうあなたに対して危害は加えられないでしょう。」

この話を繋げて考えると、一応は筋が通る。

俺の災難は、確かに他の人たちと比べてかなり軽い。

それは、俺の守護霊が守ってくれたからなのかもしれない。

お化けとか幽霊とか信じていないけど、人の魂って存在するのかな、とそんなことを感じた。

ちなみに、A子ちゃんとはその後会っていない。

彼女は責任を感じてしまい、男性とデートするのが怖くなってしまっているのだとか。(まあ、ていよく断られただけかもしれないが。)

ただ、もう一つだけ不思議なことがある。

A子ちゃんとデートした日、俺の携帯の留守電におかしなメッセージが入っていた。

「・・・・・・・・・・・・・・・・こ・・・づく」

声が小さくて聞き取れない。

「こ・・・づく」という言葉だけ聞き取れた。

解釈の仕方によっては、「A子に近づくな。」と言われたのかもしれない。

だがそれは、俺の強引なこじつけかもしれない。

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