ホーンテッドマンション

ホーンテッドマンション(Haunted Mansion)とは、直訳して「幽霊の出るお屋敷」という意味。

今日は、そんなホーンテッドマンション、幽霊の出るお屋敷に関する話。

道子ちゃんは、1度だけ田舎のおじいちゃんの家に行ったことがある。

なぜ1度だけしか行かなかったのかと言えば、あまり何度も行きたくない場所だったのだ。

おじいちゃんの住んでいる家は、地元の小中学生の間では「幽霊屋敷」と呼ばれて恐れている場所だった。

とても古いお屋敷で、なかなか立派な家だ。

でも、そこでお化けの目撃談が後を絶たないという。

道子ちゃんが、じいちゃんの家に行ったのは小学4年生のときだった。

おじいちゃんは道子ちゃんの家によく遊びに来るけれど、道子ちゃん家族がおじいちゃんの家に遊びに行ったのは、それが最初で最後になった。

そのお屋敷を見たときの最初の印象は、「怖い」だった。

見るからに出そうなのだ。

そして、「出そう」という直感は当たってしまった。

家に入ると、まずトイレを使った道子ちゃん。

用を足してトイレから出ると、すれ違いざまに知らない女の人がトイレに入っていった。

40歳前後のきれいな人だった。

この家の人かと思って道子ちゃんは挨拶をした。

すると、その女の人も笑顔で返事をしてくれた。

「ようこそ。いらっしゃい。」

けれど、その家にはそんな女の人は住んでいないという。

おじいちゃんに聞いてみると、

「ああー、おじいちゃんもね。その女の人に何度か会ったことあるよ。この家に来た初日にあの人に会えるなんて、道子は運がいい。」

なんて言って笑っていたが、道子ちゃんは当然笑えない。

あまりのことに、目が点になってしまう。

他にもおかしなことは起きた。

台所に置いてあるものが勝手に動いたり、テレビが勝手についたりなど、その家では普通ではないことが普通に起きてしまうのだ。

道子ちゃんは、本気で怖くなってしまったため、夜は親戚のお姉ちゃんと一緒に眠ることにした。

そのときは、道子ちゃんの家族だけでなく、親戚の一家も遊びに来ていたのだ。

お姉ちゃんは、4歳年上の中学生だ。

同じベッドで、手を繋いで眠った。

眠っていると、ふと道子ちゃんは目が覚める。

時刻は分からないが、深夜だろう。

左手には人の温もりがある。

お姉ちゃんは、まだ手を握ってくれているのだ。

そのとき、部屋の扉がギィーと音を立てて開いた。

そして、誰かが入ってくるのがわかった。

誰・・・・

怖くなり、体を硬直させる。

部屋に入ってきた人は、躊躇なく自分たちの寝ているベッドに向かってくる。

怖い・・・怖い・・・・・

そして、その人物はベッドの中に入ってきた。

・・・・・・・・・・・

「あれ?道子ちゃん、起こしちゃった?」

ベッドの中に入ってきたのは、お姉ちゃんだった。

夜中に、トイレに行っていたらしい。

・・・・じゃあ、今私と手を握っているのは誰。

道子ちゃんは、枕もとの電気をつけると、恐る恐る自分の手を見た。

すると、そこには手首から下だけの人間の手があった。

道子ちゃんはその手をぎゅっと握っていたのだ。

お姉ちゃんもそれと同じものを見たらしく、二人して絶叫した。

何事かと、大人たちが集まってきてしまった。

・・・・・・・・・・そのとき以来、道子ちゃん家族はおじいちゃんの家に行っていない。

お父さんは、おじいちゃんの顔を見ようとたまに里帰りしたがるのだが、道子ちゃんが猛烈に反対するのだ。

あんな怖い思いは二度としたくないと、思ってしまう。

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