ある女性の体験。
仮にA子ちゃんとしておこう。
A子ちゃんが小学一年生だったときの話。
家族で某遊園地に行った。
遊園地が嬉しくて、はしゃいでしまったのかもしれない。
いつの間にか、A子ちゃんは家族とはぐれてしまった。
迷子になってしまったのだ。
連休中だったため、園内は混みあっている。
その中を一人彷徨い続けた。
だが、家族を見つけることは容易ではない。
ましてや小学一年生だ。
きっと不安で仕方がなかったであろう。
A子ちゃんは、泣き出してしまった。
すると、一人の女性が話しかけてきた。
20代半ばくらいだろうか。
「どうしたの?迷子になっちゃったの?」
心配そうに話しかけてくれたのだ。
A子ちゃんは自分が迷子であることを告げた。
すると、女性が一緒に家族を探してくれるという。
「お姉さんが、お父さんとお母さんを見つけてあげるからね。」
優しい笑顔で言ってくれた。
A子ちゃんは、とても安心できた。
「きっと、お父さんとお母さんはあっちにいるんじゃないかな。」
女性に手を引かれて歩き出す。
・・・・しばらく歩いていると、家族に会うことができた。
園内で、偶然再会できたのだ。
A子ちゃんは、一緒に探してくれた女性にお礼を言った。
「ありがとう。」
てっきり、家族との再会を喜んでくれるかと思った。
しかし、女性の表情はみるみる歪んでいった。
そして、「チッ」と舌打ちをされた。
A子ちゃんは、その女性にどこに連れて行かれそうになったのでしょうね。