山小屋の窓から覗くマッドピエロ2

前回→山小屋の窓から覗くマッドピエロ

「うわあぁぁぁーーーー!」

思わず叫んでしまった。

「どうした?」

焦った顔で友達が聞いてきた。

俺はすぐに返事が出来なかった。

だが、俺の視線に気が付いた友達も窓に目を向けて、声を出した。

「うわっ・・・」

窓の外のピエロは身を隠した。

俺たちは、窓に近づけなくなってしまった。

得体の知れない恐怖があったのだ。

うまく言葉にできない。

足が震え、何もできない状態。

「お、おい・・・今の何だ?」

やっとのことで、友達が聞いてきた。

「・・・知るかよ。お、お前の親戚の人じゃないのか?」

「バカ言うな・・・あんなふざけた格好の親戚がどこにいるよ・・・」

「じゃあ・・・・」

じゃあ、一体今のは誰なんだ。

そう言葉にしようとして、止まってしまった。

分かりきっていた。

さっきのピエロは、俺たちの全く知らない奴なのだ。

でも、それを言葉にしてしまうと、さらなる恐怖に襲われてしまう気がしたのだ。

1分ほどだろうか。

2分くらい経ったか。

いや、もっとだろうか。

しばらく沈黙していたが、先に俺が口を開いた。

気が付いたことがあったのだ。

「なあ?戸締りしてあるよな?」

「・・・!?すぐに確認しよう!」

確か、さっき掃除した時に、俺は鍵をかけたはずだ。

でも、友達がカギをかけてなかったら。

いいや、俺だって怪しいものだった。

絶対に鍵をかけたとは言い切れない。

本当は二人手分けして鍵の確認をすればいいものを、俺たちは一緒に鍵の確認をしに家中を回った。

大方見て回り、きちんと施錠はされていたことに安心した。

だが、一か所だけ鍵のかかっていない窓を発見してしまった・・・

ここを掃除したのはどっちだ・・・

俺ではないはずだ。

「ここ、お前(が掃除した部屋)だろ?」

少し強めの口調で、友達に言った。

「・・・ああ、まあ・・・俺か。でも、鍵かけた気がしたんだけどな・・・」

「え?鍵かけたのか?気のせいじゃなくて、鍵はかけたのか?」

「ううーん?いや、かけたようなかけてないような・・・悪い、覚えてないわ。」

「思い出せよ!大事なことなんだ!」

とても大事なことだった。

もしも鍵をさっきかけていたのに今開いているなら、それは誰かが開けたということになる。

もしも、そうであるのなら、さっきのピエロが家の中に侵入している可能性だってあるのだ。

俺は、今にもクローゼットの中からピエロが飛び出してくるような気がしてきた。

それはとてつもない恐怖だった。

続き→山小屋の窓から覗くマッドピエロ3

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