現実味のある怖い話 小学校の同級生

これは、ある女性から聞いた話。

彼女の名前を、A子さんとしておこう。

A子さんが以前に体験したという、不気味な話だ・・・・


あれは、私が高校生の頃です。

17歳の誕生日を過ぎたばかりの頃だったと思います。

ある初夏のポカポカした日、家の近所で知らない男性に話しかけられました。

「あれ?確か、A子ちゃんだよね?」

全く見覚えのないその男性です。

でも、私の名前を知っているようです。

必死に自分の記憶を探りました。

「覚えてないかな?鈴木っていうんだけど。小学校の同級生だよ!」

鈴木君。

頑張ったけれど、思い出せません。

同級生だとわかり、安心はしました。

その日は、少しだけ会話をして終わりました。

でも。

その後、家の近所で何度か鈴木君と顔を合わせるようになったのです。

彼は、そのたびに笑顔で話しかけてきました。

そのうち、だんだんと仲良くなっていき携帯の番号も交換することになりました。

それ以来、電話したりメールしたりの日々が続きました。

そして。

あるとき私は、小学校の頃の卒業アルバムを引っ張り出してきました。

鈴木君が、どんな子だったのかと写真を探してみたのです。

でも、鈴木君の姿はありません。

何度も確認しましたが、ありません。

もしかすると、「ご両親が離婚して苗字が変わってしまったのかも」と思いました。

そのときは下の名前も知っていましたので、探してみるもやはりいないのです。

さすがに不思議に思い、当人に電話で聞いてみました。

すると、こんな答えが返ってきました。

「ああ、俺。小5で転校しちゃったから、卒アルに載ってないんだよ。」

そのときはそれで納得できました。

ですが。

それから少しした頃に、小学校時代のクラス会がありました。

私は参加します。

もちろん、鈴木君のことも誘ったのですが断られてしまいました。

「俺は、卒業してないから。」という理由でした。

そのクラス会の最中に、鈴木君のことを聞いてみたのですが、誰一人覚えていないというのです。

10人以上に聞いたのですが、誰も覚えていないと言います。

だんだん「今、私が連絡とっている人って、誰?」と怖くなってきました。

これはもう、私の手には負えないことかもしれません。

誰か大人の人に相談した方が良さそうだと思いました。

そこには、6年のときの担任の先生が来ていましたので、相談してみました。

すると、その先生は言ってくれたのです。

「じゃあ、鈴木君って子が当時、転校したか調べおけばいいね?」

快く引き受けてくれたので、その場はとても安心できました。

その後・・・・

先生から連絡が来ました。

かなり本格的に調べてくれたようです。

私たちの学年および、プラスマイナス1歳(1歳上と1歳下の世代)まで、小5どころか6年間を通して、他行へ転校していった「鈴木」なる男子生徒を探してくれました。

結果、そんな生徒はいないということが判明しました。

その先生は、オオゴトになる前に警察へ相談に行った方が良い、と言ってくれました。

ですが、当時の私は親を心配させたくないという思いが強く、警察へは行けませんでした。

そのことが分かってから怖くなってしまい、しばらくの間は引きこもりがちになりました。

もちろん、「鈴木君」からの連絡はすべて拒否するようになりました。

結局、拒否し続けたら連絡は来なくなりました。

でも、それから1年くらい経ったある日、自宅のポストに私宛の手紙が入っていたのです。

手紙には「会いたい。連絡が欲しい。」と書かれていました。

名前は書かれていませんでしたが、私はすぐに「鈴木君」だと分かりました。

そして、また恐怖に震える日々が始まってしまったのです・・・・


その後、A子さんのもとに鈴木なる人物が姿を現すことはなかったのだとか。

この男は一体、何者だったのだろうか・・・・?

終わり

スポンサーリンク