廃村 恐怖実話2

前回→廃村 恐怖実話

その日は帰りが遅くなってしまった。

次の日に、前日に自分が車で走ったコースを地図で確認した。

地図を見ていると、ドライブを再現しているようで楽しいのだ。

また、地図を確認することで、新たな道も覚えることができる。

言ってみれば、一石二鳥だ。

俺はいつものように、走ったドライブコースを地図で楽しんだ。

なるほど。

昨日は、このあたりで迷ってしまったのか。

で、ここらでおじいさんに道を聞いたのか。

確認できた。

ということは、このあたりに村があるはずなのだが。

しかし、どれだけ探しても、昨日の道を教えてくれたおじいさんの村が地図には載っていないのだ。

まあ、確かにあまり大きな村ではないとは思うが、地図に載っていないなんてことがあるのだろうか。

今度は、インターネットを使ってグーグルマップを調べてみた。

やはり、どんなに探してもおじいさんのいた民家や村を探し出せない。

俺の地図の見方が悪いのだろうか。

俺は地図は見慣れている。

時間をかけても、見つけられないことはこれまでになかった。

となると、あの村は地図にも載らないくらい小さな村なのであろうか。

俺は、だんだん気になってきてしまった。

このモヤモヤを解消しよう。

そう思い、次の休みのドライブは、前回と同じコースを走ることにした。

これなら、帰り道にあのおじいさんの民家にたどり着ける。

少し早めに行って、菓子折りでも持って、お礼をしたほうが良いかもしれない。

この前は、遅い時間に道を聞いてしまったのだ。

お礼はすべきかもしれない。

そんなことを考え、行きの道で羊羹(ようかん)を購入した。

相手が老人だから「和菓子」という安易な発想だ。

ドライブは相変わらず楽しかった。

前回と同じコースを走っても、十分に楽しめる。

時間帯が違うだけで、景色もまったく違って見えるのが不思議だ。

車は順調に進んだ。

前回迷ったあたりに到着したのは、夕方だった。

このまま進めば、おじいさんの住む村があるはずだ。

羊羹(ようかん)を渡すついでに、あの村の位置情報も確認しよう。

そして、家に帰ったら地図で調べよう。

そんなことを考えながら車を走らせる。

あそこだ。

遠くに、民家をポツポツと確認できた。

こんな山の中に村なんて作って、さぞ不便だろうと思う。

俺は先週と同じように、おじいさんの民家の横に車を停車させた。

だが、何か様子がおかしい。

どこが?と聞かれても、うまく答えることができない。

でも、何かがおかしいのだ。

俺は、強い違和感を感じていた。

そして、その違和感の正体を否定したかった。

続き→廃村 恐怖実話3

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