廃村 恐怖実話

これは、恐怖の実話である。

恐怖。

いいや。

怖くはなかった。

不思議な話とでも言おうか。

多少不気味ではあったが怖くはなかった。

俺は昔から、知らない所に行くのが好きだった。

あてもなく、一人で旅をするのだ。

子供の頃は自転車で遠くまで行った。

大人になると乗り物は車になった。

その日も、日帰りであてのないドライブに出かけた。

途中、人気のない山道で迷子になってしまった。

さっきから同じようなところをグルグルしている気がする。

困った。

カーナビがないため、現在地がどこなのかまったくわからない。

このままでは、家に帰れない。

時計を見ると、もう夜の10時を過ぎている。

こんなところでもたもたしていたら、寝る時間がなくなってしまう。

焦りを感じ始めているときだった。

遠くに明かりを見つけた。

その明かりは、いくつか点々としており、どうやら民家があるようだった。

こんな山の中に民家か。

村のような感じなのだろうか。

これはラッキーだ。

道を聞こう。

アクセルを踏み込む。

明かりに近づくにつれ、いくつかの民家であることが確認できた。

俺は、一番手前の民家の横に停車すると、車を降りた。

そして、民家の戸をたたく。

探してみたが、インターホンがついてなかったのだ。

ドンドンドン

「すみませーん。」

声をかけ、しばらく待つと、戸が開いた。

70~80歳くらいだろうか。

人の良さそうなおじいちゃんが、顔を覗かせる。

俺は事情を説明し、大通りまでの道を尋ねた。

おじいちゃんは道を丁寧に教えてくれた。

俺はお礼を言い、車に乗り込んだ。

おじいちゃんの言うとおりに進むと、大通りに出ることができた。

おかげで、無事に家までたどり着くことができた。

そう。

ここまでは、まったく怖い話でもなければ、恐怖体験でもない。

でも、驚くべきことが発覚するのはこの後なのだ・・・・

続き→廃村 恐怖実話2

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