学校の七不思議なのか?怪談なのか?2

前回→学校の七不思議なのか?怪談なのか?

僕は、もう何がなんだか分からずに、恐怖を抑えられなかった。

もうこの場にいたくない。

きっと、ここは僕がいたらダメな場所だ。

本能的にそう感じた。

僕は手を上げ、先生に言った。

機械のような先生にだ。

「すみません、具合が悪いので早退します。」

先生は、焦点が合っていない目でこちらを向いた。

返事はなく、教室中が静寂に包まれている。

どうしていいのか迷ったが、僕はかばんを掴むと椅子から立ち上がった。

その瞬間、教室中のみんなが、一斉にこっちを

バッ

と向いた。

そして、皆が一斉に寸分ズレることなく、独特のテンポで声を出し始めた。

「ねえ、どこ行くの?ねえ、どこ行くの?」

これは一体・・・・

「ねえ、どこ行くの?ねえ、どこ行くの?」

延々と言い続けている。

皆が発する声は、まるでお経を唱えているかのような響きだった。

僕は耐えられなくなり、走って教室を飛び出した。

走って走って、駐輪場までたどり着く。

そこでも、おかしさに気が付いた。

学校の駐輪場に、自転車が1台だけしか停まっていないのだ。

僕の自転車だけしかない。

他の生徒の自転車が1台もないのだ。

来たときはどうだっただろうかと、考えてみる。

ダメだ、思い出せない。

そんなことより、早く逃げ出さなくてはならない。

僕は自転車に飛び乗ると、全力でペダルをこいだ。

自分の家まで気を抜くことなくこぎ続けた。

道では、誰ともすれ違わない。

1台の車も通っていない。

それでも僕は、ひたすら進んだ。

自宅に着くと、鍵を開けて中に入った。

「お母さーーん!」

叫んでみたが、返事はない。

出かけているのだろうか。

それとも、自宅までおかしなことになっているのだろうか。

僕は、自分の部屋に逃げ込むと、ベッドの中にもぐりこみ震えた。

どうなっているというのだ。

世界はおかしくなってしまったのだろうか。

続き→学校の七不思議なのか?怪談なのか?3

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