摩訶不思議な体験「デジャブ」

僕が中学校2年のころに体験したことです。

ある夜、とてもリアルな夢を見ました。

夢の中で、僕は日常生活を送っているのです。

ただ、過去に経験したことがない日常でした。

次の日。

1日過ごしてみて気がつきました。

僕が見た夢は、次の日のことだったのです。

デジャブとでも言えば良いのでしょうか。

夢で、次の日のことを体験してしまっていたのです。

それは、次の日も、またその次の日も続きました。

毎日2回も同じことを繰り返すわけですから、とても疲れます。

休まる時間がないのです。

疲れは日に日に蓄積されていってしまいました。

ただ、その不思議な夢も1つだけ良いことがありました。

それは、中間テストで学年トップレベルの成績になれたのです。

当たり前ですよね。

問題が分かっているんですから。

休み時間にでも、答えを見ておけばいいのです。

両親と担任の先生は、大喜びしていました。

「うちの息子がついにやる気になった。元の頭はいいんだから!」

なんて騒いでいましたっけ。

これに味を占め、期末テストでは全教科満点を目論んでいました。

そしてゆくゆくは、東大に。

なんて甘いことも考えていましたが、そううまい話はありませんでした。

不思議な夢は、ある日を境に見ることができなくなってしまったのです。

確か、期末テストの2週間前のことでした。

どんなに頑張っても、もうあの夢を見ることはできません。

案の定、成績はガタ落ちです。

中間テストのときに大喜びしていた、親と担任を裏切るような形になってしまいました。

不正は良くないのだとということが、身をもって学べたように思います。

また、あれでよかったんだと思います。

もしあのままあの夢を見続けたら、僕の体は疲労で壊れてしまったんじゃないかと思うんです。

大人になった今でも、あの夢が何だったのかよくわかりません。

終わり

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