山道での洒落にならない恐怖体験4

前回→山道での洒落にならない恐怖体験3  (→1話から読む)

音楽を聴きながら、運転を続けました。

その後も、京子は元気がありません。

私に気を使ってくれて、疲れてしまったのでしょうか。

車は順調に進み、山道もようやく終了です。

民家もポツポツと見え始めました。

そして、遠くにはコンビニの明かりが見えました。

すると、京子は後ろを何度も何度も振り返ってから、重たい口調で言いました。

「ねえ、コンビニで停めて。」

お腹でも痛くなったのかと思いました。

そう考えると、急に黙り込んだ意味がわかります。

言われた通りに、コンビニに停車させました。

車が停まると、二人でコンビニの中に入りました。

明るい場所に来るのは久しぶりな気がします。

京子も、少し落ち着きを取り戻した様子です。

そして、京子は先ほどのことを説明してくれました。

私が、赤いコートの女性を轢いてしまったと感じましたが、京子には何も見えなかったそうです。

人を轢いた衝撃も感じなかったそうですし、前方には何も見えなかったと言っています。

だから、あの事故は私(ミサ)の疲れから来る勘違いだと思っていたそうです。

でも。

私が再び車を走らせると、赤いコートの女が山道を歩いているのが見えたというのです、

しかも、赤いコートの女が何度も何度も見えたそうです。

1度目は、それほど気にしなかったそうです。

ですが、少し進むと、また赤いコートの女が前方にいるというのです。

車が女を追い越し、さらに進むと、また前方には赤いコートの女がいるそうなのです。

私には、その女は見えませんでした。

京子が言うには、何度も何度も女が現れていたそうです。

そして、もう一つ奇妙な点がありました。

その日は、それほど寒い日ではありませんでした。

でも、京子が見た女の赤いコートは厚手で、とても今の時期に着る服ではなかったと言うのです。

とても気味の悪いドライブになってしまいました。

この話に後日談はありません。

ただ・・・・

京子がなぜ、車で音楽をかけたのかといいますと。

その赤いコートの女を、車が追い越すたびにこんな言葉が聞こえてきたというのです。

「ねえ、乗せてよ・・・・あそびましょ・・・・」

なぜか、京子の耳元から聞こえてきたそうです。

それを聞いたとき、全身から血の気が引くようでした。

終わり

スポンサーリンク