山道での洒落にならない恐怖体験2

前回→山道での洒落にならない恐怖体験

人を轢いてしまった・・・

頭が真っ白でどうしていいかわかりません。

ですが、体が勝手に動くものですね。

無意識にシートベルトを外し、車外に飛び出しました。

「なにっ?!どうしたのっ?!」

京子の大きな声で聞いてきましたが、私は無視します。

そして、外に倒れているであろう女の人を探しました。

でも、暗くてよく見えません。

車内に懐中電灯を取りに戻ると、京子はまた聞いてきます。

「なに??どうしたっていうの?」

私はまたもそれを無視し、懐中電灯を掴むと地面を照らして回りました。

どこ・・・

さっきの人はどこに倒れてるの?

パニックでした。

早く処置しなければ、死んでしまうかもしれません。

こういうときは、警察と救急に連絡をしたほうがいいのかな。

それとも、応急処置が先なのかな。

ああもう。

頭が破裂しそうです。

手足がガクガクと震えているのがわかります。

私は地面を照らし続けました。

そのとき、突然。

後ろに人の気配を感じました。

パッと振り向くと、そこには京子が立っています。

怒ったような怯えたような、なんともいえない顔をしています。

「ミサっ!急に、なんなの?何の説明もないと怖いでしょ!」

口調からして、怒っているようでした。

「どうしよう。女の人いないよ。どこか遠くに飛ばされちゃったのかな?早く見つけて処置しないとヤバイよ・・・」

私は、泣きそうな声を出します。

京子は不思議そうに首を傾げて、こう言いました。

「言っている意味がちょっとわからないんだけど。女の人って誰・・・?」

何を言ってるのでしょうか。

言っている意味がわからないのはこっちです。

「だから、今轢いちゃった女の人っ!」

私も少し腹が立ててしまい、強い口調になってしまいました。

京子に当たっても仕方ないのですが、こんな大事なときにわけのわからないこと言われたら、誰だって少しは腹が立つのではないでしょうか。

「あの・・轢いたっていうのは、私たちが乗っていた車で人を轢いたってこと?」

「そうだよ。そう言ってるでしょ。」

「それはないよ。だって私もずっと前見てたもん。ミサは誰のことも轢いてないよ。」

え・・・

続き→山道での洒落にならない恐怖体験3

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