ちょっとエッチな女の幽霊 本当の体験5

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13歳になるのが、とても楽しみだった。

今か今かと、誕生日を待ちわびた。

そして、その日はやってきた。

この日をどれだけ待ち望んだことだろう。

あの女の人に会える。

そう考えただけで、俺は胸は苦しくなった。

夜がなかなか来ない。

一日千秋の思いとは、まさにそのときの俺の気持ちを表しているようだ。

その日は、夕食もほとんどノドを通らなかった。

母親が心配しているが、今の俺はそれを気にかけている余裕はない。

今か今かと夜を待ち、早くに布団に入った。

そのときを待つのだ。

一秒が永遠にも感じられるくらい永かった。

21時、22時、23時、24時、25時・・・・

おかしい。

いつもなら、もう来ている時間だ。

寝返りをうてば会えるはずだった。

俺は幾度となく寝返りをうった。

だが、そのたびにむなしくなってしまう。

なぜなのだろうか。

何か嫌われるようなことをしてしまったのだろうか。

必死で考えた。

でも、まったく思い当たることはなかった。

壁の時計を見た。

もう深夜3時を回っている。

結局、朝まで待った。

女の人は来てくれなかった。

次の月も、その次の月も待った。

でも、2度と俺の前には現れなかった。

どうしても伝えたいことがあったのに。

自分の気持ちを言いたかった。

あの人は、俺の初恋だった。

その後、人並みに恋もしたし、彼女もできた。

でも。

あんなに胸がときめいたのなんて、後にも先もあのときだけだった。

あんな魅力的な女性と出会うことは、この先もないだろう。

幽霊が初恋の相手だなんて、他人に話したら笑われるかもしれない。

俺は本気だった。

本気で大好きだった。

最後にあった日のことを思い出す。

きっと、最後に抱きしめてくれたのは

「もう会えない」

という意味だったのかもしれない。

お別れを伝えてくれたのだろう。

そういえば、あの人は寂しそうな顔してたように思えた。

大人になった今でも、会いたい。

子供のころの気持ち伝えたい。

あなたは俺の初恋です、と・・・

終わり

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