ちょっとエッチな女の幽霊 本当の体験4

前回→ちょっとエッチな女の幽霊 本当の体験3   (→1話から読む)

「あ、あ、あの、あのね、おあ、お母さ、んっ。ここれはねね、違うんだよ!」

完全に声が裏返っていた。

どう言い訳していいのかわからない。

女の人のことを、なんて言えばいいんだろうか。

「さっきからなにやら声がすると思ってきてみたら、あんたまだ起きてるの? 一人でぶつぶつぶつぶつ気持ち悪い子ね。」

母親は苦笑いしている。

「お母さん? え? 女の人が・・・え?」

「なに?寝ぼけてるの?さっきから、独り言は寝言なの?」

まったくかみ合わない、母子の会話。

「早く寝なさいよ!」

「うん・・わかった・・・・」

母親が出て行った扉をしばらく眺めた。

そして、俺の目はもう一度女の人を見た。

相変わらず綺麗な顔で、こちらに微笑みかけてくれている。

母親には、女の人が見えていないのだ。

背筋がヒヤッとする。

それはつまり、幽霊なのだろうか。

まさか、俺のことをあの世に連れて行く気なのだろうか。

怖い想像をしてしまう。

だが次の瞬間、自分の考えを激しく否定した。

そんなことはあり得ない。

この人は、俺に危害を加えたことがないのだ。

それは、俺が一番よくわかっている。

そんなことを考えていると、いつもの尿意に襲われた。

この尿意が憎たらしい。

俺は、女の人に言った。

「ねえ、俺は今からトイレに行くけど、絶対いなくならないで。話したいことがあるんだ!」

すると、女の人は俺を抱きしめてくれた。

優しい抱きしめ方だった。

とても冷たい身体。

それなのに、俺の心は温かくなった。

この人にいなくならないでほしかった。

だから念を押した。

「いい? 絶対帰ったら嫌だからね!」

俺はトイレへと急いだ。

30秒足らずで部屋に戻ってみたが、女の人は消えていた。

帰らないでって言ったのに、ダメだった。

ひと月後、俺は13歳になる。

次に再会できるのは、きっとその日だ。

その日が来たら、俺はあの人にどうしても伝えたいことがあった。

続き→ちょっとエッチな女の幽霊 本当の体験5

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