戦慄・恐怖の心霊体験「海辺とカップルビデオ」

あれは、ちょうど14年前に実際に体験した話だ。

俺は当時付き合っていた彼女と、海に遊びに来ていた。

二人で来る冬の海も悪くない。

あいにくの雨だったせいか、本来海にいるであろうカップルは見当たらなかった。

それどころか、海辺にはほとんど人の姿はなかった。

雨の中、しばらく海を眺めていた。

少し雨が強くなってきた。

仕方がない。

どこかで雨宿りすることにした。

俺たちは、付き合って1ヶ月しか経っていない。

まだ、そういう関係にはなっていなかった。

奥手の俺もこのときばかりはチャンスだと考えた。

ホテルに誘うチャンスではなかろうか。

でも、いざとなるとなかなか勇気が出ない。

俺の中のチキンハートが顔を出す。

ここはワンクッション挟んだ方が良さそうだ。

何か、都合よくホテルに誘えるものがあればよいのだが。

砂浜からは近くにレンタルビデオショップあるのが見えた。

これは好都合だ。

あの店に行こうと決めた。

行ってみると、大手のレンタルショップではなく個人経営の店のようだった。

聞いたこともない店名だったし、少し小汚いところだったが、そんなことは気にしない。

なにせ、俺の目的はビデオではないのだ。

「一緒にビデオ見ないか?(当時はまだビデオが主流の時代。DVDは出回っていなかった)」

これなら、自然とホテルに誘える。

俺は、ワクワクともソワソワとも言えぬ期待に胸を膨らませていた。

よし、どうせならホラー映画を借りよう。

上手くいけば、彼女と自然な感じに接近できるチャンスが来るかもしれない。

店に入った俺は、ホラーコナーに足を急がせた。

彼女は「えー、ホラー怖いよー。」とためらいを見せている。

なぜか、益々俺のテンションは上がってしまう。

よし、こうなったら一番怖そうなビデをを借りてやろう。

実は、俺も怖い系は得意ではない。

だが、彼女の手前調子に乗りたかったのだと思う。

何を借りて良いのかわからずに、よくわからない古びたビデオテープを選んでレジに持っていった。

選んだ理由は、パッケージが怖いという単純なものだ。

タイトルこそ思い出せないが、パッケージはなんともおぞましく、とても古そうなビデオテープだった。

続き→戦慄・恐怖の心霊体験「海辺とカップルビデオ」2

スポンサーリンク