実話の恐怖体験「川と動物」

俺が高校生だった頃に体験した話。

16歳の頃まで、とんでもなく悪い先輩がいた。

1つ歳上の先輩だった。

その人は、地元ではかなり悪名高いヤンキーで、多くの人が恐れていた。

俺は、小学校の頃から先輩の家の近所に住んでいた。

家が近いという理由だけで、俺のことは可愛がってくれた。

ある日、先輩は動物をバイクで跳ねてしまった。

すぐに病院に連れて行けば助かったかもしれない。

でも、先輩はその動物を見殺しにした。

きっと、その動物は息を引き取るまでに、しばらく苦しんじゃないかと思う。

その事故から1週間くらいたった頃だろうか。

先輩が亡くなったのだ。

突然のことだった。

死因は、川におぼれての溺死。

どうやら、薬を大量に服用して川に飛び込んだという話だ。

でも、俺は知っている。

先輩は薬をやらない。

薬どころか、酒もやらないのだ。

先輩のお父さんは酒飲みで、子供の頃から飲んでは暴力を振るわれたそうなのだ。

だから、先輩はいつだったか俺に言っていた。

「××(俺の名前)、酒や薬には手を出すな。頭おかしくなるからな。俺、いくらお前でも薬なんかに手出したらマジぶっ飛ばすよ。」

そんな先輩が大量の薬を飲んで川で溺死した。

聞いた話だが、検死結果によるとアルコールもずいぶん飲んでいたという話だ。

薬もアルコールもありえない。

動物の死と、先輩の死が関係しているのかは分からない。

でも俺には、どうにもこの2つのことが繋がっているように思えてならないのだ。

だって、先輩亡くなる前の日に俺に言ってたんだ。

「最近、動物に追いかけられる夢を見るんだわ。で、いつも俺は川に逃げ込むんだ。」

終わり

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