本当にあった怖い話「障子越しの人影」2

前回→本当にあった怖い話「障子越しの人影」

カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ

動きが激しくなってきたと思ったら、突然その人影は消えた。

隣の家の電気が消されてしまったのだ。

俺は、そのとき始めて恐怖を覚えた。

突然とんでもない恐怖の波が押し寄せてきたのだ。

俺は、泣きだした。

泣きながら、一階にいる家族へ助けを求めた。

そして、階段を猛烈な勢いで駆け降りた。

俺のただならぬ泣き声に、母や姉が驚いた顔で階段の下まで来ていた。

「どうしたのっ?何があったのっ!?」

母が焦ったように聞いてきた。

幼稚園児の俺には、今見たことを上手く説明できない。

しばらくの間、ひたすら泣きじゃくるしかなかった。

母に抱きついて散々泣いた後、今見たものをできる限り言葉にした。

泣いて、少しは冷静になれたのだと思う。

幼稚園児のボキャブラリーだから、どこまで伝えられたかは分からない。

案の定あまり伝わらなかったようで、母も姉も口を揃えて言った。

「大丈夫だよ。隣の人が二階の電気点けて、部屋の中で少し動いただけでしょ?なにも怖いことなんかないよ。」

でも、俺は納得できない。

幼稚園児が人生経験を語るなんて笑えるが、あんな変な動きの人間を今まで見たことがないのだ。(大人になった今でも見たことがない)

今さっき見た人影が、とにかく異常だったことを必死で伝えようとした。

つたない言葉で説明する。

だが、まったく分かってもらえずに、今度は悔しさで涙が出てきた。

あれは、絶対普通じゃないんだ。

何で分かってくれないんだ。

続き→本当にあった怖い話「障子越しの人影」3

スポンサーリンク